無免許運転の高校生、排水溝に隠れ５時間

１日午後２時１５分ごろ、埼玉県川口市の県道で、信号無視をした乗用車を川口署員が止めようとしたが、車は署員を振り切って逃走した。車は約１００メートル先の竪川のフェンスを突き破り転落、少年が乗っており、車内から脱出すると、竪川に流れ込む直径約１・５メートルの楕円（だえん）形の排水溝に逃げ込んだ。

　川口署員や消防署員ら３７人が少年を追うため、マンホールを開けたり、排水溝の中に入ったりして捜索。午後７時半ごろ、入り口から約６００メートルの溝の中でぐったりしている少年を発見した。少年は体がぬれ衰弱しており、病院に搬送された。けがはないという。

　調べでは、少年は同市に住む私立高校生（１７）で、母親の車を無免許で運転していた。同署は回復を待って、道交法違反の疑いで事情を聴く。
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